暖かくなってくるとどこからともなくやってきて、知らないうちに大切な新芽や花芽をダメにしていく憎い奴ら・・・
集団で茎にくっ付いている姿を見るだけでゾワゾワしてしまう方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、大切なペットがいるご家庭では出来るだけ殺虫剤や農薬は使いたくないですよね。
この記事では、殺虫剤を使わないで大切な草木をアブラムシから守る方法と、ついてしまったアブラムシの撃退法をまとめました。
簡単な方法ばかりですので是非お試しください。
アブラムシの種類と生体
アブラムシは都会、田舎、マンション、一戸建てかまわずどこにでも現れます。
そもそも、奴らは一体どこからやってくるのでしょうか?
アブラムシは種類によって好む植物が違います。その数は1000種類を超えているので、今回は私が大切にしているバラの木によくついているものに限定しています。
バラの木に付くアブラムシは一般的に次の二つになります。
イバラヒゲナガアブラムシ
活動時期 5月~10月
新梢の先や花枝に緑色のアブラムシが群生。常に新しい伸長芽に移動する。
栽培バラや、野イバラのみで生活する。
バラミドリアブラムシ
活動時期 4月~
全体的に緑色、黄緑色のものがいる。イバラヒゲナガアブラムシよりやや小さめ。
どちらも群がって葉っぱや茎の樹液を吸ってしまうので、新芽や花芽がしおれたり、葉っぱが縮れてしまったりします。また。時々羽のあるタイプが現れるので、どこからでも移動してやってくることが出来ます。
ちなみに春から秋にかけて群生している集団は全員メスで、10日で成虫になり一日10匹ほどの子供を産むシングルマザーの集まりです。
アブラムシが介する病気
アブラムシが植物の樹液を吸う時に、ウイルスにかかったほかの植物の病気をうつしてしまいます。主な病気は次の二つです。
モザイク病
花や花弁にまだら模様が出来て、まるでモザイクのように見える病気です。
株が委縮したり、葉が縮れる、葉が黄色くなるなどの全体的な症状が現れます。
すす病
すす病菌(カビの一種)が植物の上で増殖することで発症します。葉っぱや茎がまるですすをかけられたように黒くなっていく病気です。
アブラムシに養分を吸われるだけでなく。病気まで持ち込まれてしまっては大変です。
早速対策していきましょう。
ペットに優しいアブラムシ対策方法
そもそも異常にアブラムシが繁殖してしまう原因として、窒素系の肥料の与えすぎや風通しの悪さがあります。まず先にこれを改善してから始めましょう。
1 手で取る
そのまんまですね、これをやりたくないので今回の記事を書こうと思いました。
方法はいろいろあると思いますが、
- 軍手をはめた手でつぶす
- 粘着テープでくっつける
- 歯ブラシで落とす
- 水で流す
などですね。どれも優しくやらないと大切な新芽や蕾ごとつぶしてしまうことがあります。
2テントウムシなどの天敵に頼る
アブラムシの天敵と言えばテントウムシですが、他には
- 寄生バチ
- ヒラタアブ
- クサカゲロウ
- ショウガラマハエ
- ヒメハナカメムシ
などの幼虫が捕食してくれるみたいです。虫すべてを嫌ってしまうのではなく、上手く共存していくことも必要ですね。
3殺虫剤以外の方法
牛乳・片栗粉
そのままの牛乳か、少し水で薄めたものを霧吹きに入れて吹き付けます。
牛乳の膜でアブラムシを窒息させるらしいです。片栗粉も同じです。他に米のとぎ汁を使っている人もいました。
石鹸水
500mlのペットボトルに油と台所用洗剤を1~2滴たらしたものを吹き付けます。
木作酢
木作酢は虫の忌避剤としてだけでなく、葉っぱや土壌に散布すると植物の生育を良くしてくれるみたいです。適度に薄めたものを使用します。
かなり良さそうなのですが、小動物(犬、猫)も寄せ付けないとのことなので少し複雑な気分に・・・
唐辛子
瓶いっぱいにとうがらしをつめ、アルコール度数が35度以上の液体(焼酎、ウオッカなど)を注いで2週間漬け込む。出来上がった液体を150~300倍に水で薄めて散布します。
ハッカ油
人間にとってミントのさわやかな香りは心地のいいものですが、アブラムシにとっては気分が悪くなるようです。使う場合は天然のハッカが使われている物にしましょう。
ニームオイル
ニームとはハーブの一種で、ニームオイルはその種から抽出したオイルです。
木作酢と同様虫の忌避剤として使用するほか、植物の生育を良くしてくれます。
4コンパニオンプランツを植える
他の植物と一緒に育てることで、害虫を寄せ付けなくする方法です。
目的によって選ぶ植物も変わってくるので、目的に合った植物を植えましょう。
アブラムシを寄せ付けない植物
- チェリーセージ
- マリーゴールド
- タイム
わざとアブラムシを引き寄せ、おとりにする植物
- カモミール
- チャイブ
- ディル
5その他
アルミ箔を敷く
太陽の光を頼りにして活動する昆虫たちの性質を利用して、アルミホイルを地面に敷く事で上下の感覚をマヒさせ、バラの木にくっ付かなくする作戦です。
黄色でおびき寄せる
黄色のものが大好きなアブラムシを、黄色の粘着テープでおびき寄せてそのままくっつけて駆除してしまうネズミ捕り方式です。
実際に試してみました
沢山あるので、それぞれ後ほど順次レポートにまとめていきたいと思います。
片栗粉
片栗粉を200ccの水で溶く。とろみをつけたほうが良さそうだったのでお湯で溶かして試します。
木作液
今回私が購入したのは1500mlで¥271の木酢液です。水1ℓに対し3mlの希釈液をスプレーします。
ハッカ油
水100ccあたりにハッカ油2~3滴たらしたものをスプレーします。
アブラムシ対策以外にも、人間の虫よけ、紅茶やお酒の香りづけ、お風呂にいれてアロマ効果も楽しめるそうです。今度やってみたいな
ミントの爽やかないい香り♪
風が強くて、ほとんど自分にかかってしまいましたがこれなら皮膚や服についても気になりません。
しばらく様子を見たいと思います。
タイムを植える
沢山のコンパニオンプランツの中から今回選んだのは、アブラムシを寄せ付けないタイムにしてみました。一株でも効果はあるのでしょうか?
黄色いシート
こんなアイデア商品があったんですね!!ホームセンターで購入したこちらの商品を使っていきます。
(株)キング園芸 ムシナックスDX 8枚入り¥514
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アブラムシ対策には以外とたくさんの方法があるので驚きです。
オルトランなどの殺虫剤を使えばきっと一番確実で簡単なのでしょうが、無農薬にこだわりたい方は多いのではないでしょうか?
実際に試していこうと思いますので、結果をお伝えしていきますね。
植物も動物も、可愛がるほどにこちらの気持ちが伝わるような気がして愛おしくなります。
なかなか自分の思い通りにならないことは多いですが、色々試行錯誤していくのも楽しみの一つなのかもしれませんね。