子供の頃、あなたの親はあなたにお金の教育をしてくれたことありますか?
我が家はどちらかというとケチ(倹約家)な家でしたので、自然と親の姿をみて学んだことも多いと思っています。家族での外食は年一あるかないかぐらいで、小学生の私の愛読書は「すてきな奥さん」( ´∀` )
とはいえ、具体的な生活費などはもちろん知りませんし、親の給料も知りません。
お金に関する話を子供にするという事自体が親世代ではタブーだったような気がします。
しかし大人になってみると、金融に関する知識は学校の授業より大切だったのでは?と今でも思っています。
そして、現代も状況はあまり変わっていません。そこで、子供と一緒に金融リテラシーを学んでみようと選んだのはこの本。
バビロン大富豪の教えを親子で読もう!
「バビロン大富豪の教え」もう読みましたか?
アメリカで100年ほど前に書かれた書籍を漫画家したものですが、最近YouTubeなどで紹介されたので読まれた人も多いのではないでしょうか?
実は子供のために買った本なのですが、気づいたら親が熟読していました。
内容は古代バビロニアが舞台なので現代社会と比べるには無理があり、方法もごくシンプルで変わったものではありません。
しかし、大切な基本をおざなりにしがちなことも多々ある大人にとっては大事なことを改めて再認識できるような内容だと思います。
単純に漫画で描かれているので子供は楽しんで読んでくれるのではないでしょうか?
お金についての感覚は、自転車に乗るときのように自然に身に付くものだと思います。
それを子供の頃から分かっていれば、あの時失敗しなくても済んだのになぁって思ったこと一つここでお話ししておきます。
本当のお金持ちとは何か?
本当のお金持ちとはいったいどのような人を表すのでしょうか?
私はずっと美容師を続けてきました。美容師というのは一見華やかで儲かっている職業に見えるかもしれませんが、私が勤めていた美容室では月のお給料が14万程度でした。
当時は親元を離れて一人暮らしをしていたので、家賃や車の維持費、国民年金や健康保険の支払いで精一杯の暮らしをしていました。
当時は若かったのでそれほど大変だと思わなかったのですが、一か月の食費に一万円しか使えなかったのには、さすがに心がすさんでいくようで辛かったことを覚えています。
お金持ちになれなくても、せめてあと3万円あれば楽な暮らしが出来るのに・・・
そんなことばかりを考えていたのを思い出します。
そして、ウン十年の月日が経った今、私も人並みに結婚して収入源は夫と私の二倍になりました。
そこで、単純に考えて収入が二倍になったという事は、私はお金持ちになったのでしょうか?
答えは・・・お分かりのようにNOです。
なぜなら、人間の欲望には際限がないからです。
若い時の私は、「あと3万円あれば毎日の食費に困らないのに。」と、生きるのに最低限必要なラインで物事を考えられていました。
でも、結婚して収入が二倍になったとたんに自分たちでも知らず知らずのうちに余計なものにお金を使うようになっていたのです。
ここでひとつ言い訳するとすれば、あとから冷静に考えると余計な物だったという事です。
その時は本気でこれは絶対に必要な物(事)だと、愚かな私は信じて疑わなかったのです。
そんな当時の私にアルカド(作品中のメンター的な人物)の言葉を聞かせておきたかったです。
「収入の1/10を貯蓄にまわし、残りの9/10で叶えられない欲望を諦めるのだ」
お金は使えば減っていく、知恵は使うたびに増えていく
この物語の主人公は修業の旅に出るのですが、その最中に人に騙されて無一文になったりと色々な困難にぶつかります。
世の中には必ず、人をだましたり利用しようともくろんでいる奴らがいるのは現代も同じですね。
あなたの大切な資産を奪おうとするのはあなたの知らない人ばかりではないかもしれません。
親戚、両親、恋人、友達、子供、配偶者・・・置かれる状況で人は変わってしまうものです。突然の事故や病気などの不可抗力もあるかもしれません。
そしてなにより一番怖いのは、そのお金を管理するあなた自身のミスでお金を失ってしまうことがあるという事です。
あまり思い出したくない私の経験ですが、一人暮らしをしていた頃すごくフレンドリーな感じの女性が私のアパートに訪ねてきました。
理由は水道の水の安全を確かめるためだったと思いますが、その時に屋上にある水道のタンクの写真を見せられました。(私のアパートのではないです)大量の赤サビや、虫、ネズミが着いたタンクの写真はとても衝撃的だった事を覚えています。
そこで、水道の水がいかに汚いかをこんこんと説かれた私はすっかり本気にしてしまい(私は田舎育ちだったので、水道の事に関して全くの無知でした。)気が付くと40万円程する浄水器を契約してしまっていたのです。
今の私にとっても、当時の私にとっても40万円は大金です。
その大切な資金を自分の無知のせいで失ってしまったのです。
怪しげな儲け話などもってのほかですよ。
自分の知らない事、分からないことは自分の感覚だけを信じないで必ずだれか詳しい人に相談することをお勧めします。
賢者たちの忠告は、時に儲け話以上の価値がある。
自分こそを最大の資本に
自分こそを最大の資本にするとは、いったいどういう事なのでしょう。
資本とは事業活動の元手となる財産の事
引用元 https://aoiro-kaikei.tokyo/blog/fundraising/what-is-capital/
作品中主人公は一人の男性と出会いますが、その人は主人公のひたむきに努力する姿を見てこのように話しかけてきます。
人間の4つの資本・健康・技術・知識・人間性
4つを複合して数値化したものが「お金」 資本の正体は」「信用」
引用元 https://note.com/shinyasato/n/n85f4b40b929c
男はバンシル(主人公)が毎日休むことなく働くことから健康であること、倹約家で有名だったバンシルにはちゃんとお金についての知識があること、そして周囲を気遣う器量があることでバンシルの人間性を見たのです。
そうして男の信用を得ることが出来たバンシルだからこそ、賢明なビジネスの仲間に入ることが出来ました。
とはいえ、現代での働き方の大半は未だに「労働力の切り売り」もしくは「貴重な時間の切り売り」
のどちらかです。この本のプロローグである「金に動かされる現代人」まさにそのものですね。
それが悪いことでは決してありませんし、現に私もその中の一人です。
ただ、この本では近年のグローバル企業(Google、Amazonなど)の登場により、今後はますます人間の仕事の機械化が進み、資本家と労働者の間で格差がとてつもなく大きくなっていくことを懸念していました。
2017年に行われた調査では、世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界人口のうち経済的に恵まれていない下から約36億人が保有する資産とほぼ同じだったそうです。
超優秀な人間にとっては最高な時代だ。しかし平凡な人間にとっては最悪である
こう言われてしまうと、何となくぼんやりと毎日を暮らしているのはかなり危険なことのようで不安になりますよね。
子供の頃からの金融リテラシーは将来の子供にとって一番の財産になるはずです。
まとめ
私が子供の時も、今現代の子供たちもほとんど学校でお金に関するリテラシーの授業がされていません。そのことで、ずいぶん若いころの私も苦労したし沢山損もしてきました。未だに良く解らないことも沢山あります。この本は、人はなぜ働くのか?と、原点に戻って考えることが出来る良いきっかけをくれるのではないでしょうか?
まだ読んでいない方はぜひお子様と一緒に読んでみてください。
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
こちらもオススメです⬇️
誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)
コメント